幼稚園と保育所の統廃合計画

2017年2月 芦屋市は、突然、市内全域の幼稚園・保育所を対象とした統廃合案を発表した。その後、説明会が行われたが、市民の意見の多くは、統廃合や民営化に反対の意見だった。

統廃合計画の全体像(2018年8月現在)

  1. 市立朝日ケ丘幼稚園廃園
  2. 市立朝日ケ丘幼稚園跡地に私立幼保連携型認定こども園を誘致する(2022年4月開園)。
  3. 精道幼稚園を精道保育所と統合し、精道幼稚園又は精道保育所跡地に市立幼保連携型認定こども園を新設する。
  4.  伊勢幼稚園及び新浜保育所を統合し、西蔵町市営住宅跡地に市立西蔵幼保連携型認定こども園を新設する。
  5. 伊勢幼稚園跡地に定員150名程度の私立幼保連携型認定こども園を誘致する(2022年4月開園)。
  6. 打出保育所及び大東保育所を民間移管する。(2022年4月)

※ 公立幼稚園3園減少、公立保育所4所減少、認定こども園4園新設、私立保育所3所新設

統廃合のメリット(市の広報から)赤字は当会による見解

  1. 平成34年の4月には、現在の待機児童数を上回る定員が確保できる            ⇒現在(2017年)の待機児童数357名、平成34年の増設数374人、5年後は、定員が微増するが5年間の待機児童は未対応では?
  2. 市立幼稚園の充足率が改善し、施設の有効活用が図れる
  3. 認定こども園の整備により3歳から幼稚園に通いたいというニーズに対応できる       ⇒今、幼稚園で3年保育やれば、充足率も改善して、3歳から幼稚園に通えるのでは?
  4. 再編整備等による財源の有効活用により施設整備や子育て支援の拡充に活用できる      ⇒公立保育所を民営化しても市の財政負担が大きく減るわけではない

統廃合のデメリット(市の広報から)

  • 統廃合により既存の市立施設が減ってしまう⇒公共施設(幼稚園)をできるだけ残して、利用していくことが、将来の高齢化社会で、地域で地域で利用できる拠点になりえる
  • 統廃合により、通園距離が長くなる⇒以前の幼稚園は、徒歩圏内にあり、自転車通園は禁止だったが、やむなく、自転車や自動車の送迎がみとめられる。
  • 民間移管により子どもへの影響が心配される

結局どうなの?

市の広報によれば、統廃合の目的は、①待機児童の解消 ②幼稚園の有効活用 ③財源の有効活用 となっているが、

  • ①待機児童の解消について⇒平成29年の待機児童数を目標に平成34年に向けて整備すること自体が無意味
  • ②幼稚園の有効活用について⇒幼稚園で3年保育を実施すればいいだけ、統廃合の必要なし
  • ③財源の有効活用について⇒公立保育所を民営化しても財政負担が大きく減るわけではない

財源に関しては、市の広報によれば、民営化によって、1/4 もの削減ができるような表現が記載されているが、数字の扱いが正しくはない。

詳しく知りたい方は、次の論文を参考に!

民営化の理由を「一般財源化」に求めることは不当